2013年02月12日

風疹が流行しています

風疹は風疹ウルスによって急な発熱と発疹を起こす感染症です。生後1歳くらいから大人もかかります。通常は軽く済みますが、重症化する場合があります。麻疹(はしか)ほどではありませんが、感染力が強く、症状の出ないまま人に感染させる可能性があります。不顕性感染といい、感染者の15〜30%程度いると言われています。 
感染経路と感染期間
咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染が主たる感染経路ですが、その他に、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」があります。発疹が出る7日前から発疹が出た後5日位までは周囲の人に感染させるとされていますので注意してください。
潜伏期間と症状
約2〜3週間の潜伏期間の後に発熱し、首のリンパ節がはれます。又、発熱と同じ頃に体に赤い発疹が出てきます。発熱するのは3〜4日間ですが、熱の出ない人もいて、多くの場合は風邪程度の症状です。
合併症
【風疹脳炎】・・3〜5千人に1人におこり、風疹ウイルスが脳に炎症をおこします。
【血小板減少紫斑病】・・3千人に1人にみられ、風疹がなおって数週間後に血が止まらなくなります。
【先天性風疹症候群】・・妊娠初期の女性が感染すると生まれつきの難聴、白内障(目のレンズの部分が白くにごって見えなくなる病気)、心臓病、精神運動発達遅滞などを持った先天性風疹症候群の子どもが生まれます。
風疹は昨年の春以降、日本国内で大流行しています。10月以降、全国で6例の先天性風疹症候群が報告されています。
予防接種
特効薬はなく、症状をおさえるための治療が中心です。MR(麻疹風疹混合)ワクチン(定期接種・生ワクチン)で予防します。1歳代と小学校入学前の1年間に2回接種します。保護者も、ワクチンを受けていないか、抗体がなくなっている場合には、必ずワクチンを接種しましょう。又、パパがワクチンを受けていないとパパから妊娠中のママにうつることがありますので、パパも接種しましょう。ただし妊娠中のママは風疹の予防接種をうけることはできません。
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タグ:感染症
posted by サンガこども園 at 12:03| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月22日

インフルエンザの出席停止期間

 インフルエンザの治療薬はここ数年で素晴らしく進み、飲む薬や吸入をする薬、点滴で治療するものなどが出てきています。インフルエンザに対するワクチンの考え方も、重症化を予防するという観点からとても有用ということが浸透されて、多くの人がインフルエンザワクチンの接種を受けています。しかし、薬の進歩はある意味困った現象を引き起こしました。それは診断する手段もなく治療する薬もなかった時代の解熱後2日経てば登校してもよいという以前の学校保健安全法の規定でした。ワクチンと治療薬を使えば2ないし3日で熱が下がってしまうです。この人達がインフルエンザウイルスをばらまき続けるのでした。薬を使ってインフルエンザの治療をした人は熱が下がっても発熱してから5日間はウイルスをばらまき続けるというデータがあります。これにのっとって考えれば、最低でも発熱が始まって5日間は仮に熱が下がったとしても休んでいなければ他の人に移してしまう可能性があるということになります。
 平成24年4月より学校保健安全法施行規則(昭和33年文部省令第18号)が改正され、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで出席停止の期間」とされました。
 
 他の人にはうつさないという優しい配慮が必要ですね。
posted by サンガこども園 at 10:27| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月26日

猫にかまれたことありませんか。

洗浄と破傷風の予防が大事です。
 猫にかまれたことありませんか。猫の歯は犬と比べると細いので傷そのものは小さいのですが、奥まで深く入っていることがあります。従って十分な洗浄や消毒ができないことが多いのです。そうするとパスツレラ症感染症や唾液によるアレルギー反応がおこってきます。まずは水道水でよく洗うことが、とても大切なのです。
 次に問題になってくるのは『狂犬病』というものです。狂犬病は、最後に猫によるものが発生して以来、過去60年間日本ではおこっていません。(海外でかまれて日本で発症したものは別です)従って、まず心配ないと思われます。(ただし、動物の狂犬病予防接種率が低下している現状を考えると、将来はちょっと心配です。)
 では問題は・・・それは、破傷風です。犬や猫は完全な部屋飼い以外、外に出て土に触れますので爪や口の中に破傷風菌が存在することがあります。ですから、破傷風感染のリスクがあるのです。破傷風の予防接種効果の持続期間は10年間。日本では最後に受けるのは小学校6年生か中学校1年生となります。ということは予防接種を受けていても、少なくとも20代後半以降は免疫がないことになります。
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posted by サンガこども園 at 17:23| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月20日

インフルエンザを寄せ付けない生活習慣を!

 予防のための最善の方法はシーズンの始めに予防接種を受けることですが、インフルエンザに限らず、普段の生活を見直して、ウイルスを寄せ付けない環境づくり、体力づくりをしましょう。
〜 体の抵抗力を高める 〜
 規則正しい生活やバランスの良い食事を心がける。
〜 手洗いをていねいにする 〜            
 外出から帰った時など、手洗いをていねいにする。
〜 人ごみをさける 〜                            
 人が大勢集まる場所にはウイルスがたくさん浮遊しています。そのような場所はさけましょう。
〜 湿度をたもつ 〜
 インフルエンザや風邪のウイルスは、低温と乾燥の環境下で急激に増殖します。暖房が普及した現在、冬に風邪が流行るのは、寒さのせいよりも空気の乾燥によるところが大きいようです。
喉の粘膜や気道から出ている免疫物質を含んだ分泌液が乾燥し、免疫力がおちてしまうからです。それを防ぐための加湿です。
 家庭に加湿器がない場合、裏ワザとして、夜寝る前、部屋に濡れタオルを3枚かけておきます。それだけで、室内の湿度をある程度に保つことができます。ぜひ一度試してみてください。
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タグ:感染症
posted by サンガこども園 at 14:02| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月31日

寒い季節にも心配な食中毒・・ノロウィルス

 秋も深まり、暑さによる食中毒の心配は少なくなりましたが、これからの時期は「ノロウィルス」による食中毒が心配です。感染力が極めて強いので、他の食中毒に比べ多数の感染者を出します。
〜 どこから感染する? 〜
感染経路は大きく分けて2つ考えられます。
・主にカキなどに蓄積したノロウィルスを貝ごと食べることにより発症します。
・感染した患者の排泄物や嘔吐物及びウィルス保有者から感染します。
〜 どんな症状? 〜
 感染した食べ物を食べて1〜2日で急性胃腸炎の症状(吐き気、嘔吐、下痢、腹痛)があらわれ、38℃以下の発熱が1〜2日あります。軽い風邪のような感覚ですんでしまいがちですが、高齢者の方や小さなお子さんの場合は別の病気で抵抗力が落ちていると脱水症状が進んで重症化することがあります。注意が必要です。
〜 予防対策は? 〜
 予防のポイントは「手洗い」です。トイレのあと、調理の前、食事の前は石鹸と流水で30秒以上は手を良く洗いましょう。「嘔吐」した場合は、部屋を換気し、嘔吐物をふき取り、ふき取ったあとは熱湯や塩素系の殺菌消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)などで消毒しましょう。ノロウィルスの場合はエタノールによる消毒は効果はありません。
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2012年10月08日

マイコプラズマ肺炎が流行しています。

 マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因としては、比較的多いものの1つです。例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。1年を通じてみられ、冬にやや増加する傾向があります。過去には、1984、1988年に比較的大きな流行がありましたが、2000年以降は徐々に患者数が増加傾向にあります。2011年は夏頃から患者数の増加が報告されましたが、増加した理由はよくわかっていません。
【感染方法・潜伏期間】
 患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2〜3週間くらいとされています。
【症 状】
 発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3〜4週間)続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することがあります。一般に、小児の方が軽くすむと言われています。
【予防方法】
 感染経路はかぜやインフルエンザと同じですので、普段から、手洗いをすることが大切です。また、患者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクをするなど咳エチケットを守ってください。
【治療方法】
 抗生物質によって治療します。マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部に限られています。近年、マイコプラズマ感染症に通常使用される抗生物質の効かない「耐性菌」が増えてきているとされていますが、耐性菌に感染した場合は他の抗生物質で治療するなどします。軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で受診しましょう。maikop.png

posted by サンガこども園 at 17:50| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月18日

9月24日から30日までは結核予防週間です。

結核は結核菌によって感染する病気です。咳やくしゃみをした時に飛沫(しぶき)とともに飛び散った結核菌を吸い込むと感染し、肺や脳を包む髄膜(ずいまく)などについて、炎症をおこします。 子どもの結核菌の感染は、主に感染している家族の咳によって飛沫感染します。 そのため接触するだけでは感染することはありません。結核菌は感染しても発病するのではなく、体の抵抗力が低下したときに発病するといわれています。しかし赤ちゃんの場合は抵抗力が弱いために、すぐに発病することが多いのです。
結核患者の少ない先進国ではBCGワクチンの予防接種をやめている国がありますが、日本は結核の多さでは世界的にみると中間的なためワクチン接種が行われています。日本の大人を含めた患者数は米国の5倍くらいで、年間約23,000人。15歳未満の子どもの患者数はワクチンを接種しているので年間約90名で、これは逆に米国の3分の1程度です。
昔は日本人の死因の第1位でしたが、現在は適切に治療薬を飲めば成人の多くは治ります。患者のほとんどは若いときについた肺の結核菌による免疫(抗体)が弱まって発病した高齢者ですが、学校や職場で集団感染することがあり若い看護師さんなどがかかることがあります。
初期症状は風邪と似ています。小さな子どもでは、微熱だけが続いたり、熱がでずに急に手足がまひしたり、何となく元気がなくなったり、笑わなくなったりなどの症状が見られることもあります。肺結核になることもありますが、肺には変化がないまま髄膜炎などの変化がおこることもあります。3〜4 歳以下、特に1歳未満は重症化しやすい病気です。
家族の中で咳が長引く、長期にわたり体調が悪いなどの人がいる場合は、必ず内科を受診してください。昔から、高齢者の咳を診察したら、真っ先に結核を考えなさいと言われるくらいです。最近はパパやママにも結核や百日咳が見られますので、咳が長引けば必ず受診してください。
子どもの肺結核の症状
子どもの肺結核の症状は大人の場合と異なり、病気の進行が早いです。症状には発熱、呼吸困難、咳、倦怠感などがあります。こわいのが結核菌が髄膜炎を引き起こすことで、これは結核菌が血液から髄膜に感染することで発病します。
子どもの肺結核の治療
肺結核の検査には、胸部X線検査、塗抹検査、培養検査、遺伝子検査などがあります。胸部X線検査では肺に異常がないか調べて、塗抹検査・培養検査・遺伝子検査では患者さんの痰(たん)を使って肺結核菌の有無を確認します。発病している場合は薬物療法で治療をおこないます。数年間治療薬を服用することになります。
予防接種
スタンプ式のBCGワクチン(定期接種・結核菌を弱めたBCG菌の生ワクチン)でかなり予防できます。
BCGは生ワクチンなので、生後3か月未満での接種は推奨されていません。生ワクチンは先天的に重い免疫の病気などがある場合は接種できず、3か月未満ではそうした病気の診断がつきにくいからです。但し、生後6か月未満で受けないと以後は任意接種(有料)の扱いになります。
posted by サンガこども園 at 08:39| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月08日

発熱は成長のための1ステップ? その4

風邪は万病の元
子どもの発熱は多くが風邪や胃腸炎にともなうものが多いですが、中には重篤な感染の前兆としてくることがあります。風邪は万病の元という諺は風邪をこじらすと悪い病気になるという意味ではなくて、すべての病気の初期症状は風邪の症状ににているという意味だと言われています。風邪だからそのうちに熱が下がると安心しないで、普段と様子が少しでも変化するようなら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
 子どもはその日元気に過ごしていても夜から急に発熱することは多々あります。普段から、突発的な発熱、風邪症状、胃腸症状に対処するために、市販薬を一応そろえて置くことも必要ではないでしょうか。
【おわり】
posted by サンガこども園 at 05:00| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月07日

発熱は成長のための1ステップ? その3

3ヶ月未満の発熱
 赤ちゃんはお母さんからお腹の中にいる時に色々な病気に対する免疫の抗体をもらって生れてきます。お母さんは今までの生活の中でさまざまな発熱性疾患にかかっておりますので、多くの場合、赤ちゃんはその抗体をもらっているため、3ヶ月までに熱を出すことはほとんどありません。ですから、3ヶ月までに38℃以上の熱がでた場合には風邪以外のことを考えなければなりませんので、医療機関を受診して下さい。特に生後1ヶ月までに熱を出すようなことがあれば、赤ちゃんにとって重篤な感染症(敗血症や細菌性髄膜炎)が考えられますので、たとえ元気が悪くなくても必ず受診して下さい。
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【つづく】
posted by サンガこども園 at 06:48| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月06日

発熱は成長のための1ステップ? その2

発熱の原因
 発熱の原因は様々、考えられる病気として・・
1.急性上気道炎
2.急性扁桃炎
3.急性胃腸炎
4.溶連菌感染症
5.急性中耳炎
6.肺炎
7.尿路感染症
8.風疹
9.水痘
10.突発性発疹
11.麻疹
12.ヘルパンギーナ
13.ヘルペス性口内炎
14.おたふくかぜ
15.伝染性紅斑
16.その他
 これらの約6割ほどがいわゆる風邪と呼ばれる急性上気道炎です。その中には200種類以上のウィルスがあることが知られており、大人になるまでにこれら一つ一つにかかって免疫をつけていくといっても過言ではありません。よく「うちの子は熱ばっかり出している」と言われるお母さんがおりますが、見方によっては、成長のための1ステップと割り切った方がいいのかもしれません。又、麻疹等のように予防接種で防ぐことができるものもあります。
【つづく】
posted by サンガこども園 at 06:00| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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