2012年09月03日

不活化ポリオ(小児まひ、急性灰白脊髄炎)ワクチンの定期接種

 2012年9月から注射の不活化ポリオワクチンが定期接種ワクチンに導入されました。
 生後3か月から接種できます。3〜8週間隔で3回、3回目の約1年後(6か月後から接種可能)に4回目を接種します。2012年9月1日の導入時点では、4回目の接種は定期接種の対象外です。効果と安全が確認された時点で定期接種となる見込みです。生ポリオ、不活化ポリオ、三種混合ワクチンのいずれかを1回でも接種している場合は、原則として不活化ポリオワクチン(単独)を接種します。生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの合計が4回になるように接種します。ただし、生ポリオワクチンをすでに2回接種している場合には不活化ポリオワクチンは接種しません。接種方法が変更になる場合がありますので、自治体や最新情報をご確認ください。【予防接種スケジュール】
同時接種
 四種混合や三種混合ワクチンやそれ以外のワクチンとも同時接種ができます。接種方法についてはかかりつけ医と相談して決めて下さい。
副反応(副作用)
 まれに発熱や接種したところが赤くなったり腫れたりすることがあります。ワクチンの製造過程でウイルスの病原性(毒性)を完全になくしていますので、ワクチンによる小児まひの心配はまったくありません。個人輸入の不活化ポリオワクチンの場合、接種によって引き起こされた副反応により重い健康被害が生じても、予防接種法や独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく給付を受けることはできませんでしたが、2012年9月1日からは定期接種となりますので、万一の場合でも予防接種法による健康被害救済措置が受けられます。
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2012年06月30日

手足口病が流行しています。

 手足口病は、毎年7月頃をピークに流行します。6歳以下の子どもが全体の約9割をしめており、中でも2歳以下が約半数をしめています。成人での発病はまれです。
主な症状
 2〜7日(平均3日)の潜伏期間の後、口の粘膜・手のひら・足の裏などに2〜3mmの水泡性の発疹が出ます。その他に発熱(38度以下)や食欲不振、のどの痛みなどが見られますが一般的に軽症で、発疹は3〜7日で消えます。重症化はまれですが、合併症として急性脳炎や心筋炎があります。
原因と感染経路
 コクサッキーウイルス・エンテロウイルスが主な原因となります。手足口病に感染した人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染します(飛まつ感染)。又、水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染します(経口・接触感染)。
治 療
 治療は対症療法で、特別な治療を必要としないことがほとんどです。口の中に発疹ができるため、食事がとりやすいよう、柔らかく、薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。頭痛や嘔吐、発熱が続く場合は医師に相談しましょう。発疹が消えた後も、3〜4週間は便にウイルスが排泄されるため、手洗いを徹底しましょう。
予防のポイント
 ワクチンなど特別な予防方法はなく、外から帰った後、食事の前、トイレの後などの手洗い・うがいを行うことが大切です。
※ 手足口病は学校保健安全法では、出席停止について特に明記された病気ではありません。症状がなくなった後もウイルスを3〜4週間便に排泄する可能性がありますが、その期間全てを欠席にするのは現実的ではなく、登園の判断は、感染予防を目的とせず、本人の体調によって判断することが望ましいとされています。
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2012年06月11日

麻疹・風疹混合(MR)ワクチン

 はしか(麻疹)は昔から「命定め」と言われ、ワクチンが本格的にはじまる1978(昭和53年)以前では多くの子どもがはしかのために命が奪われていました。命を失わなくても、亜急性硬化性全脳炎という重い症状を出し、子どもの普通の生活を奪っていました。こういった子どもの生活を奪う、はしかという感染症から守るために2006年からそれまでの1回接種から2回接種に変更になりました。中学1年生、高校3年生に対する2回目の接種は2008年から5年計画で始まり、今年12年度で終了します。
これまでの接種率調査では1歳で行う第1期、小学校入学前に行う第2期の接種率は90%以上を保っており地域で流行を防ぐと言われる95%にかなり近くなっていますが、中高生に行う第3期、第4期では80%以下で、ひとたび流行が始まれば多くの子どもがはしかの犠牲になる可能性が十分考えられます。
 今年はしかにかかった人をみると、15歳以下は全例ワクチン未接種者で成人の人もその多くはワクチン未接種者です。又、海外渡航によりはしかが国内に持ち込まれているのが現実ですので、ワクチンを接種せずに海外旅行に行くのはとても危険なことです。120×117予防接種ワクチン.jpg
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2012年06月08日

「水ぼうそう」が流行しています。

 感染してから2週間程度の潜伏期間の後に、やや高めの発熱があり、赤い虫刺されのような発疹が首やおなか等に出て、半日から1日で体、顔、頭皮に広がり、発疹は次第に強いかゆみのある水泡に変わります。水疱はやがて膿をもち、3~4日でカサブタになり、かゆみもおさまります。空気感染する非常に感染力の強い病気です。感染しているお子さんとすれちがっただけでも感染することがあります。特に、発疹の出る直前から発疹がカサブタになるまでの間は感染力が強いので注意してください。
病院で受診する
 発疹に気が付いたらすぐに小児科に受診してください。病院についた時に、「水ぼうそうかもしれません。」と伝えてください。血液や腎臓の病気でステロイド剤を使っているお子さんが感染してしまうと重症化することがあります
ひっかいて化膿させないように!
水泡をかきこわして化膿すると、あとが残ります。ひっかいてしまったら、消毒しておきましょう。又、お子さんのツメは短く切っておきましょう。
予防接種を受けましょう!
1歳を過ぎれば、予防接種を受けることができます(任意接種、有料)。受けておけば免疫ができますので、感染しないか、万が一感染しても軽くすみます。1歳前にも感染することはありますが、こじれることはほとんどありません。
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2012年06月02日

風疹が流行しています。

 風疹は風疹ウイルスによって急な発熱と発疹を起こす感染症です。生後1歳くらいから大人もかかります。通常は軽く済みますが、重症化する場合があり無視できません。麻疹(はしか)ほどではありませんが、感染力が強く、症状の出ないまま人にうつす可能性があります。
潜伏期間
 約2〜3週間の潜伏期間の後に発熱し、首のリンパ節がはれます。又、発熱と同じ頃に体に赤い発疹が出てきます。発熱するのは3〜4日間ですが、熱の出ない人もいて、多くの場合は風邪程度の症状です。
合併症
【風疹脳炎】3〜5千人に1人におこり、風疹ウイルスが脳に炎症をおこします。
【血小板減少紫斑病】3千人に1人にみられ、風疹が治って数週間後に血が止まらなくなります。
【先天性風疹症候群】妊娠初期の女性が感染すると生まれつきの難聴、白内障(目のレンズの部分が白くにごって見えなくなる病気)、心臓病、精神運動発達遅滞などを持った先天性風疹症候群の子どもが生まれます。
予防接種
 MR(麻疹風疹混合)ワクチン(定期接種・生ワクチン)で予防します。1歳代と小学校入学前の1年間に2回接種します。保護者も、ワクチンを受けていないか、抗体がなくなっている場合には、必ずワクチンを接種しましょう。又、パパがワクチンを受けていないとパパから妊娠中にうつることがありますので、パパも接種しましょう。
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2012年04月19日

蚊意外にキケンあり

「蚊意外にキケンあり」海外旅行での感染症に注意…厚労省ポスター http://bit.ly/HPDmEJ
 厚生労働省は「ゴールデンウイーク期間中における海外での感染症予防について」と題する情報を掲載しました。http://bit.ly/JodxWc 海外での感染症予防のポイントや、帰国後に体調が悪くなった場合の対処法などを紹介しています。海外で注意すべき感染症として、蚊やダニなどが媒介する、マラリア、デング熱、デング出血熱、チクングニア熱、ウエストナイル熱・脳炎、クリミア・コンゴ出血熱の、発生地域や感染経路、主な症状、感染予防などを具体的に説明、「蚊に刺されたり、ダニに咬まれることなどによる感染症を防止するためにも、野外活動の際には、長袖、長ズボンを着用し、素足やサンダル履き等は避ける、虫よけローションを使用するなど」の注意を呼びかけています。今年ののゴールデンウィーク期間中の海外旅行者は、円高を背景に、過去最高だった2000年に次ぐ水準になる見通しと言われています。楽しい家族旅行を無事に終えるためにも、感染症予防を心がけましょう。
ラベル:感染症 海外旅行
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2012年04月11日

アタマジラミにご注意! 〜子どもの髪の毛が大好きな吸血害虫〜

 アタマジラミというと不潔の代名詞のように思われていますが、衛生状態に関係なく感染します。特に保育園、幼稚園、低学年児童に季節を問わず発生します。頭や体をくっ付けて遊んだり、集団で昼寝をしたりすることが蔓延の原因になっているようです。最近では海外渡航者が日本国内に持ち込む場合や知識不足から広く感染するケースが増えているようです。                          
アタマジラミはどんな虫?                   
アタマジラミの成虫は約2〜3o、卵の大きさは約0.5oです。卵は髪の毛に産み付けられ、約7日間で幼虫になり、その後、約10日間で成虫になって頭皮を吸血します。卵の色は灰白色、成虫は灰褐色です。寿命は1ケ月くらいで、その間にメスは卵を髪の毛に200〜300個生みます。髪の毛から落ちて吸血しなくても3日程度は生きています。
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     アタマジラミの一生
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     成虫          卵
チェックの方法
 成虫は動きが早いので見つけることは困難ですが、卵は注意深く見れば見つけることができます。卵は髪の毛に斜めに付着しています。虫眼鏡で見るとよく観察できます。フケと脂肪の塊を幼虫になったあとの抜け殻と間違いやすく、卵もどきといわれます。幼虫のふ化前の卵は毛の根元に見られ、ふ化後の抜け殻は毛の根元から離れています。ぬけ殻はしっかりとくっついていて指でつまんでも取れませんが、フケや脂肪は取れやすいので区別がつきます。
感染経路
@ 髪の毛と髪の毛が直接触れて感染します。
A クシ、タオル、寝具、帽子など身体に直接触れるものを共用することによって感染します。
吸血された時の症状
 吸血が繰り返し行われているうちにかゆみが起こります。その度合いは人により異なります。かゆがらないこともあります。特に、後頭部や耳の後ろにかけて多く寄生するため、その部位を強くかゆがることがあり、皮膚炎を起こすことがあります。
感染に気がついたら
@ 市販の薬や専用のシャンプーはありますが、皮膚炎を起こしている場合がありますので、皮膚科などに受診しましょう。
A 髪の毛は短く散髪し、毎日、丁寧に大人がシャンプーしてあげましょう。洗髪後、目の細かいスキグシやブラシで髪の毛を丁寧にすかし、アタマジラミの卵を探します。見つけたら、卵のついた髪の毛を切り取ります。10日間くらいこれを続けます。
B タオル、シーツ、枕カバー、下着などは共用をさけ、毎日こまめに取り替え、乾燥機や熱湯などで熱処理をした後で洗濯し、更にアイロンをあてると効果的です。布団は天日に干します。
C 部屋は掃除機をかけ、髪の毛は吸い取ります。
D アタマジラミは不潔さとは無関係です。誰にでも感染するということを保護者の方や保育園が正しく認識し対応することが大事です。「シラミがいるお友達と遊んではだめ。」とか「そばへ行ってはだめ。」など何気ない一言で子どもの心は傷ついたり、いじめにあったりします。ご注意ください。
【印刷】
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2012年03月29日

春は体調を崩しやすいので気をつけましょう!!

 春に体調を崩しやすいのには理由があります。次のようなことが考えられますので、気をつけましよう。
・暗くなる時間が遅くなってくるので、夕方から夜にかけても外出してしまう。
・新生活や新学期で、生活リズムが変わると無理をしやすい。
・昼間は暖かい陽気でも、夜になると急に気温が下がる。
・春は風が強いうえ、花粉も多いのでアレルギー症状が出やすい。
・暖かくなるとインフルエンザなどの流行に対して、予防意識が低くなる。

 新生活や仕事を初めて、慣れないことが続くと疲れがちになります。赤ちゃんは冬に室内で過ごすことが多かったのに、春になって散歩や公園に行く機会が増えます。ところが公園は砂ほこりや花粉の多い時期で、のどを痛めます。日中暖かくても、夕方には気温が下がって風も冷たくなることが多いです。風邪をひかないように気を付けていた冬に比べると、暖かくなる春は意識が低下します。

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2012年03月18日

ポリオワクチンでポリオになる?

 ポリオの生ワクチンは、ポリオという病気を防ぐために行われます。 ポリオは、熱が出て、風邪のような症状から、足腰の痛み、そして突然だらんとした手や足のマヒがあらわれ、生涯にわたり運動障害が残ることの多い病気です。 かつて日本には多くのポリオ患者がいましたが、ポリオ生ワクチンの一斉投与が行われるようになってから、その数は急激に少なくなり、1981年以来日本ではポリオ患者の発生はありません。しかし、世界中でポリオワクチンを中止にした国はまだなく、ワクチンを全く中止にして良いほどの安心できる状態にまではまだなっていません。アフリカ、インドなどでは、まだポリオ患者の発生があります。
 ポリオの生ワクチンは、病原性がほとんどないポリオウイルス(弱毒ウイルス)をワクチンとして飲むことによって免疫ができ、自然のポリオウイルス(野性ウイルスまたは強毒ウイルス)の侵入が防げるものです。しかし、生ワクチンの欠点として、ワクチンを飲んだ人に自然のポリオと同じ様な症状があらわれてしまうことがあります。日本では約440万回接種あたり1件、数年間に1件発生しています。 またポリオのワクチンを飲んだ人の便からは、弱毒のワクチンウイルスが、1〜2カ月間排泄され続けます。これがポリオの免疫のない人の口に入ってしまうことがあります。その多くは、ワクチンを飲んだことと同じで免疫がなかった人に免疫が出来てしまうことになりますが、ワクチンの場合とやはり同じで、自然のポリオと同じ症状があらわれてしまうことがあります。またワクチンを飲んだ人の便からあらわれる弱毒のウイルスが、遺伝子の構造上毒性が自然のポリオウイルスに近い形の変異株となっていることもあります。これらをあわせて、ポリオのワクチンを飲んだことのある人の家族などからポリオと同じ症状があらわれてしまうことが日本ではこれまでに約580万回の接種あたりに1件ほど発生しています。
 現在、日本では、これらポリオの副反応をさらに少なくするため不活化ワクチンの開発が進行中で、この秋からの導入が予定されています。
「手をよく洗いましょう」
 ポリオワクチンを接種した子どもの便にはポリオのワクチンウイルスが長期間含まれています。オムツ替えのあとには流水と石鹸できちんと手を洗うことで感染するということを、かなり予防することが出来ます。手を洗うことは、その他の感染症予防のためにも重要なことです。
                               【出典: 日本医師会ホームページ】

ポリオの予防には、ポリオワクチンの接種が必要です。【厚生労働省】
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2012年03月08日

ロタウイルス胃腸炎

 ロタウイルス胃腸炎は冬に流行する胃腸炎です。潜伏期間は1〜3日、突然の嘔吐で始まることが多く、3日〜1週間くらい水様、黄白色の下痢が続きます。39度以上の高熱がある場合があります。生後6カ月〜2歳以下のお子さんに多く、日本では年間約80万人のお子さんが医療機関を受診し、約8万人が入院しています。脱水症状、けいれん、脳症、脳炎などを起こすことがあり、重い後遺症が残ったり、命にかかわることがある怖い病気です。ロタウイルスはわずか10個から100個程度でも感染するといわれており、便や嘔吐物に含まれるウイルスが口から入ることにより感染します。予防は手洗いを十分にすることで、トイレやオムツ交換の後、食事や調理前には石鹸で十分に手洗いをしましょう。消毒にはアルコールは効果がありません。薄めた次亜塩素酸ナトリウム液(漂白剤でも可)を使用します。
 昨年末から日本でもワクチンが接種できるようになりました。国内の治験では発症を79%予防し、重症化を92%防ぐ効果が認められたと報告されています。現在接種できるロタウイルスワクチンは生後24週までに2回の接種が必要です。任意接種で費用は1回約1万数千円の負担になります。三種混合、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、BCGなどの接種の時期に重なりますので、同時接種を行うなど上手にワクチンスケジュールを組むことが必要です。かかりつけの医師とよく相談しましょう。
posted by サンガこども園 at 09:33| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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