2012年02月04日

インフルエンザはただの風邪とは違います。

【どんな病気?】
 インフルエンザウイルスはヒトの世界で広く流行しているのは、A型(香港型・AH1pdem09(新型))、B型の3種類です。ウイルスは自分の体の構造を少しずつ変えることができるためワクチンが効きにくく、流行する型もその年によって違うので、毎年のように流行を繰り返します。
【症状】
 インフルエンザは、38℃以上の高熱が急に出るのが特徴です。倦怠感、筋肉痛などの全身症状も強く、これらの激しい症状は、3〜5日間ほど続きます。また、気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると呼吸不全や心不全、脳症を起こすこともあり、体力のない高齢者や幼児などの命にかかわることもあります。
【予防方法】
 インフルエンザウィルスの予防接種をし、体調を整え、ウイルスの感染経路をたつことが大切です。
〜 予防のポイント 〜
@ 外出時のマスクや帰宅時の手洗いをしましょう。
A できるだけ人ごみを避けましょう。
B 常日ごろから十分な栄養や休息をとるようにしましょう。
C 室内では加湿器などを使って加湿しましょう。
インフルエンザは、主に咳やくしゃみなどの飛沫感染でうつります。
【かかったかな?と思ったら】
 38℃以上の高熱、強い倦怠感や筋肉痛などの全身症状を伴いはじめたら、2日以内に医師に診てもらいましょう。家庭での安易な解熱剤の使用は重篤な症状を引起すことがありますので、使用は避けるようにしましょう。また、周囲の人にうつさないためにも、咳エチケットを心がけましょう。
〜 咳エチケット 〜
@ 咳・くしゃみをする時はティッシュで口と鼻をおおいましょう。
A 使用したティッシュはゴミ箱に捨て、その後はよく手を洗いましょう。
B 咳・くしゃみなどの症状のある方はマスクをしましょう。
〜 早く治すための4つの心がけ 〜
@ とにかく安静
A 水分を十分にとる
B 保温も大切
C 食事は消化の良い暖かいものを
【図表はクリックすると拡大します。】
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【図表出典:神奈川県感染症情報センター】
※今季のインフルエンザは低年齢児に感染者が多く、注意が必要です。

【印刷】

posted by サンガこども園 at 18:24| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月21日

食品や飲料水によるウィルス性肝炎

 ウィルス性肝炎の原因ウィルスは8種類が知られています。その内、食品や飲料水が原因で感染するものはA型とE型です。
A型肝炎
 A型がウィルス性肝炎の約半数を占めています。ノロウィルスの場合と同様、貝類、特にカキ等の生食、あるいは加熱不十分な場合などがあります。生野菜のサラダなどでもあります。
潜伏期間
 約2〜6週間(平均30日)です。
症 状
 潜伏期間後、食欲不振、はきけ、おうとなどあらわれ、黄疸(おうだん)へと進行していきます。全身の倦怠感、体全体が黄色くなり、白目が黄色くなります。
 A型肝炎は一過性の急性肝炎で慢性化することはほとんどありません。完治すれば免疫がつき、二度と感染することはありません。幼児期の感染は軽い症状ですが、成人では重症化する場合があります。
予 防
 ワクチンがあり、これにより予防できます。日本では16歳以上で接種可能です。15歳以下では接種が認可されていませんが、このワクチンは子どもでも安全性は高いとされ、海外渡航などで必要性の高い場合は、15歳以下でも渡航用ワクチン接種を行っている病院などで相談してください。
E型肝炎
 大部分は発展途上国で感染して、帰国後発症した輸入感染例でしたが、近年、日本や米国などで海外渡航歴の無いE型肝炎の発生例が報告されるようになっています。そのような国内感染例の一部は動物由来感染(豚、鹿、イノシシなど)であることが判明しています。
潜伏期間
 約2〜9週間(平均40日)で、A型肝炎よりやや長い。
症 状
 症状はA型肝炎の場合とほぼ同じですが、妊婦が感染して発症すると劇症化する確立が高いと言われています。
予 防
 ワクチンはありませんので、流行地域では生食をさける。
posted by サンガこども園 at 09:22| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月20日

インフルエンザが流行シーズンを迎えました

 インフルエンザが流行シーズンを迎えました。国立感染症研究所感染症情報センターによると、5−11日の週の患者報告数がその前の週から倍増したという発表がありました。昨シーズンの流行入りの時期とほぼ同じで、例年並みです。
 今シーズン検出されているインフルエンザウイルスは、A香港型が最も多く、8割超を占めています。
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※「1.0」が流行入りを示す数値です。



posted by サンガこども園 at 14:03| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月07日

ロタウイルス感染症対策

今年はセキが長く続くマイコプラズマ肺炎が大流行していましたが、幸いにも、まだインフルエンザの大きな流行はありません。冬は子どもにとっても親後さんにとっても病気にかかると辛いものです。このまま暖かい春を迎えたいものですね。
 本年11月からロタウイルス感染症に対するワクチンが接種できるようになりました。世界では120ヵ国以上で承認・発売されていましたが、ようやく日本でも接種できるようになりました。しかし、残念なことに、原則して公費負担はなく、自費負担となります。乳幼児冬季下痢症と言われるロタウイルス感染症は米のとぎ汁のような下痢便、嘔吐などの症状が出て、重症の場合には脱水のために入院したり、けいれんや脳炎、膵(すい)炎などを合併したりして、決して軽症の感染症というわけではありません。生後6週から24週までの間に4週以上の間隔を空けて2回口から飲むロタウイルスを弱毒化した生ワクチンとなっています。生後2カ月からはヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンなど接種できますので、このロタウイルスワクチンを加えると最大4種類のワクチンを始めなくてはなりません。ロタウイルスワクチンは生ワクチンですので接種した後は4週以上間隔をあけないとロタウイルスワクチンを含め次のワクチンは接種できませんので、必然的に同時接種を選択しなければ日程がとてもきつく、うまく接種を進めていくことができません。1カ月健診の時にかかりつけの先生に相談して接種をするかどうかを相談してください。
接種時期等参考に・・http://www.know-vpd.jp/dl/schedule_postrota_0age.pdf
posted by サンガこども園 at 12:54| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月25日

ヒスタミン食中毒とは?

 ヒスタミン食中毒とは、赤身魚及びその加工品等に多く含まれているアミノ酸の一種であるヒスチジンから、微生物(ヒスタミン産生菌)によって産生蓄積されたヒスタミンによる食中毒です。ヒスチジンは,カジキ、マグロ、カツオ、サバ、サンマ、イワシ、アジに多く含まれています。ヒスタミンは腐敗により産生されるアンモニア等と違い、外観の変化や悪臭を伴わないため、食品を食べる前に汚染を感知することは非常に困難です。20〜25℃以上の温度で保存した場合、ヒスタミン産生菌が増殖してヒスタミンを産生し、魚肉中に蓄積します。最近の研究では低温増殖性ヒスタミン産生菌は、5〜10℃条件下でもヒスタミンを生成することが明らかにされています。一度産生されたヒスタミンは、加熱によっても分解されません。
症状
 食後30分から1時間分で、顔面紅潮(特に口のまわりや耳たぶが紅潮)、ジンマシン、頭痛、発熱などのアレルギー様の症状が出まますが、6時間から10時間で回復します。
予防方法
 食材は漁獲、加工、流通全ての過程で、低温管理を徹底しているものを選ぶ。絶対に室温で放置しない。冷蔵庫保存であっても、長期間の保存は避ける。異味、異臭その他の異常がないかなど確認し、唇や舌先にピリピリとした刺激を感じた場合は、食べないようにする。
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posted by サンガこども園 at 10:29| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

インフルエンザなどのウィルスを広げないためには・・・

@ セキやクシャミをする時は、ティッシュで鼻や口を押さえましよう。
A ティッシュがなければ、服のそでを使って鼻や口を押さえましょう。
B 使ったティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう・
C セキやクシャミをした後は、石鹸と流水で手を洗いましょう。又は、
アルコール入り消毒液を使いましよう。
D セキやクシャミが出るときは、マスクをしましょう。

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posted by サンガこども園 at 04:48| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月08日

マイコプラズマ肺炎が大流行!

例年は晩秋から早春にかけて流行し、幼児から青年期を中心に7〜8歳頃にピークがあります。従来は4 年周期でオリンピックのある年に流行を繰り返していましたが、1984 年と1988年に大きな流行があって、それ以降は大きな全国的な流行はありませんでした。ところが今年は6月中旬頃から大流行しています。
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【出典:国立感染症研究所・・過去10年間との比較】
マイコプラズマ肺炎は肺炎マイコプラズマという微生物が原因で起こります。潜伏期間は通常2〜3週間です。2歳くらいまでの子どもは症状があまりひどくなく、いわゆる「かぜ」と区別がつかないことが多くあります。それ以降、小学生くらいまでが一番症状が悪く、最初は発熱(夕方に高くなることが多い)、けん怠、頭痛の症状が出て、引き続き強い乾いたセキが出ます。強いセキのために、胸が痛いという訴えをすることもあります。合併症としては、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群などがあります。治療は抗生剤が使われます。保育園などでは症状が改善したら、登園しても良いとなっていますが、保育園の判断で出席停止扱いになることがあります。解熱してもセキはかなり長く続きますので、保育園の迷惑にならない程度にセキが落ち着いたら登園するようにしてください。
posted by サンガこども園 at 09:34| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月15日

ポリオワクチン接種について

 寒暖の差が激しくなって、セキが出たり鼻水が出たりと体調をくずしているお子さんが多くなっています。今年の夏はポリオの生ワクチンが心配ということで、全国各地で医師が個人輸入した不活化ポリオワクチンを打つお子さんがずいぶんと多かったそうです。来年の秋には日本でも不活化ポリオワクチンや3種混合ワクチンと一緒になった4種混合ワクチンとしてはじまるという情報があるようですが、今の厚生労働省の状況ではどうも遅れそうな印象です。4種混合になるのだからといって3種混合を控えたり、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンも報道に左右されて接種を控えたりということもあるようです。子どもにとってのワクチンは命をつなぐかけがえのないものです。3種混合ワクチンにあるものはワクチン以外で免疫を得ることはできません。また、細菌性髄膜炎を予防する2つのワクチンは接種が始まってから、髄膜炎そのものも減り、死亡例もなくなりつつあります。ポリオの流行は日本ではありませんが、中央アジアのタジキスタン周辺では昨年から大流行しています。ポリオの接種率が低下すればいつこの日本でも流行してもおかしくはありません。どうか正しい情報を元に、ワクチンを積極的に受けるようにしましょう。
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posted by サンガこども園 at 18:51| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月29日

RSウィルス感染症

 国立感染症研究所によりますと今年は夏期より増加傾向が認められ、2004年以降のこの時期としては最多の報告数である状態が継続しています。今後、秋から冬にかけて更に増加するものと予想され、これまでで最も大きな流行になるおそれがあります。
【どんな病気?】
 RSウィルスは特に赤ちゃんの細気管支炎や肺炎の原因となるウィルスで2〜3歳までの子どもの大部分がかかってしまう感染症です。鼻水から始まり38〜39℃の高熱と咳が続き、初めてかかった場合は25〜40%の子どもで細気管支炎、肺炎の徴候が見られ、6ヵ月以下の赤ちゃんの場合は呼吸困難などのために重症化して入院が必要になることがあります。母親からの免疫は感染を防ぐことはできません。
【潜伏期間】
 2〜8日(通常は4〜6日)です。この期間と症状が消えて1〜3週間は感染力があります。又、一度かかっても再度感染します。
【予防するには・・】
 感染者のセキが飛び散ってそれを吸い込んだり、オモチャなどについて触ったりして眼、のど、鼻の粘膜から感染します。手がウィルスを粘膜に運んでいる場合もあるので手を良く洗うことは予防の第一です。調理や食事の前、鼻をかんだ後などは水と石鹸で手を良く洗いましょう。特に6ヵ月以下の赤ちゃんの場合、流行するこれからの時期、カゼをひいている人から隔離してあげましょう。又、タバコの煙を吸うことはこの感染症の危険因子の一つと考えられていますので特に注意してください。RSウイルス感染症と診断された場合は隔離(欠席を含む)することに加えて、飛沫感染対策としてはマスクを着用するなどして咳エチケットに努め、接触感染対策としては手洗いもしくは速乾性刷式アルコール製剤による手指消毒剤による手指衛生に努める等を全員が実行しなければなりません。それは年長児や成人の感染者は症状が軽くても感染源となるからです。注意してください。
【重症化予防薬とは?】
 感染しても重症化を予防する目的で、早産で生まれた赤ちゃん等を対象に、シナジス(一般名:パリビズマブ)という薬を注射する方法があります。流行期に月一回のペースで注射します。ウィルスが気道の細胞に侵入して増殖するのをおさえるためです。

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posted by サンガこども園 at 07:35| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

インフルエンザの季節になります。

 暑かった夏も終わり、過ごしやすい日が続くかと思ったら、急に寒くなって、子どもたちはセキが出たり鼻水が出たりと体調をくずす子が多くなってきます。今年もインフルエンザの流行に備えてワクチン接種をする季節がやって来ました。新型が季節性となり、Aソ連型はどうなったの?とお考えの方がおられるかも知れませんが、新型とAソ連型は実はよく似ているものらしく、新型のワクチンを使用することでAソ連型もある程度はカバーしてくれるようです。
 さて、今季のインフルエンザの流行ですが、南半球の冬季の流行は小さいそうですから、同様に大きな流行はないのではないかといわれています。しかし、ウイルスは毎年少しずつ変異します。万全の準備でインフルエンザの季節を迎えたいものです。

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posted by サンガこども園 at 08:20| 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする