2011年01月06日

子どもの救急マニュアルA

Aけいれん(ひきつけ)を起こした

※けいれんとは、手足をつっぱったり、眼球を上に向けたまま歯を食いしばり、ツバを流し、意識がなくなる状態をいいます。

■ 観察のポイント
・けいれんに気づいたら、あわててだき上げたり、ゆすったり、ほほをたたいたりなど刺激をあたえないようにします。舌をかまないようにと口の中にものを入れたりしないで、あわてず落ち着いて様子を見て下さい。どんなけいれんなのかを見てください。

■ こんな時はどうするの?
●けいれんが1回だけで、すぐに目を開けて周囲の呼びかけに反応したり泣いたりする。
 ⇒しばらく様子を見ましょう(診療時間中にお医者さんへ)

●月齢が生後6か月未満である
●けいれんが5分以内続いた。
●体温が38度以下だった
●生まれて初めて、けいれんがおきた
●体の右と左で、けいれんの仕方が違っていた
●最近頭を激しくぶつけた
●けいれんのあと、くり返しはいた
 ⇒ 一つでもあてはまったらで夜間でもお医者さんへ

●けいれんが5分以上続いている
●いったん止まっても繰り返す
●けいれんが止まっても意識が回復しない
●くちびるの色が紫色になったまま元にもどらない
 ⇒ 一つでもあてはまったら大至急救急車でお医者さんへ


■ 家庭でできること
・静かに寝かせ、呼吸が楽なように衣服をゆるめましょう。
・けいれんの時にはいてしまうと、口やのどがふさがり危険です。又、口にツバがあふれることもあります。顔を横に向けてください。
・けいれんがとまったら、必ず体温をはかっておきましょう。
・すぐに飲み薬や飲み物を与えないでください。

■ 医師に伝えること
・どのようなけいれんが、何をしていた時に始まり、何分間続いたか?
・体の右と左でけいれんの仕方が違っていたか?
・けいれんが起きたとき、お子さんの目はどの方向を見ていたか?
・最近、頭を打ったことがあるか?
・おうとなどの他の症状があるか?
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posted by サンガこども園 at 23:00| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月04日

子どもの救急マニュアル@

 ある日、急にやってくるお子さんの病気やケガ・・・。お父さんやお母さんは心配であわてるのがふつうです。特に、初めての育児では不安になるのは当たり前です。このマニュアルは、お子さんの様子がおかしいときにどうしたらいいのかなどの子育ての不安を少しでもやわらげることができるようにとの思いを込めて作りました。日ごろ、お子さんの様子を観察していればお子さんの異常にはすぐに気が付きやすいものです。 急いで受診した方がよいのかなどを、このマニュアルを活用して、いざというときにあわてないようにしましょう。

@熱が出た

■ 観察のポイント
・子どもは大人より平熱が高いです。又、平熱より1℃程度高めまでは平熱と考えてよいでしょう。普段からお子さんの平熱を知っておき、発熱以外の全身の状態もよく見て判断しましょう。
・入浴、ミルク、食事の直後、泣いた時など、又、夕方は病気でなくても熱は高めになることがあります。

■ こんな時はどうするの?
●発熱が38.5℃程度までで、機嫌良く遊んでいるか、すやすや眠っている。ただし、発熱については、あくまでも目安であり、個々の平熱に応じて、個別に判断する。
 ⇒しばらく様子を見ましょう。(診療時間中にお医者さんへ)

●発熱が39℃以上で不機嫌でぐったりしている。
●何度も下痢、嘔吐する。
●顔色が悪く苦しそう。
●けいれんがなかなか止まらない。
●呼吸がおかしい。
●生後4ヶ月未満の赤ちゃんである。
 ⇒一つでもあてはまったら夜間でもすぐにお医者さんへ

●高熱でぐったりし、意識がない(つねっても反応がない)
 ⇒大至急救急車でお医者さんへ

■ 家庭でできること
・発熱に気付いたら、氷まくら、氷のう、冷却シートなどで冷やしましょう。
・冷やす場所は、頭、首、両わき、股の付け根です。
・冷やしすぎには注意しましょう。
・ぬるま湯でしぼったタオルで体をふいてあげると体温がおだやかに下がる場合があります。
・ぞくぞく寒気がするときは温めてあげましょう。
・汗をかいたらよくふき、着替えさせましょう。
・熱のために失われる水分を補いましょう。子ども用のイオン飲料やうすいお茶などをすこしずつこまめに飲ませましょう。
・熱が下がっても、呼吸がおかしい、機嫌が悪いなどの症状があれば、診察を受けましょう。
・すやすや眠り始めるか、機嫌がよくなるようなら、様子をみて診療時間中にかかりつけ医に受診しましょう。

■ 医師に伝えること
・いつから、何度くらいの熱が、どれくらい続いているか
・他の症状があるか
・薬をあげたか(薬をあげた場合は薬箱か説明書を持っていく)
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posted by サンガこども園 at 10:32| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月03日

冬の肌のスキンケア

 冬は寒さで血液の循環が悪くなりやすく、さらに空気が乾燥していますので、皮膚の表面の水分量は夏の5分の1程度に減少します。子どもの肌は大人に比べて、皮脂が少なく乾燥肌ですから冬の乾燥には特に注意が必要です。あっという間に乾燥して、カサカサになり、かゆくなって無意識にかきむしってしまいます。そんな経験のある方は多いと思います。

〜気をつけたいこと〜 
● 下着は化学繊維は避け、綿など皮膚にやさしいものにしましょう。
● たんぱく質不足もカサカサの原因になると言われてます。バランスの取れた食事を心がけましょう。
● 水分を十分に取りましょう。
● 毎日のお風呂上りに、汗がひいてからスキンクリームを塗ってあげましょう。
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posted by サンガこども園 at 10:34| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月22日

「やけど」に気をつけましょう。

 熱いお茶やストーブなど子どもにとって危険なものが多くなるこの季節、もし誤ってやけどをしてしまったら・・・特に赤ちゃんの場合は重症になりやすいものです。落ち着いて、すばやく対処しなければなりません。まずは流水で冷やします。冷やせば冷やすだけ効果があります。手足のやけどの場合は水道水で20分以上冷やします。

〜 心配のない場合 〜
 やけどの部分を冷やしみて、赤くなっていても水ぶくれにならない程度なら心配ありません。ただし、赤ちゃんの場合は念のため受診しましょう。
〜 ホームケア 〜
 冷やしたあと、赤くなっている程度なら、ガーゼをあてて包帯やバンソウコウでとめておきます。薬はつけません。病院で治療を受けた場合は、きちんとお医者さんの指示を守りましょう。子どもの場合はケロイド状に残ることが多いので勝手な判断をして治療をやめたりしないで下さい。
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posted by サンガこども園 at 22:58| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月13日

脱水症について

 記録的な猛暑となった今年の夏、脱水症になる人が多く出たようですが、はたしてこれは夏だけの症状なのだろうか?暑さのほかに、発熱や下痢などによっても引き起こされることがあります。脱水症とは単に水分がなくなった状態だけでなく、水分に加え塩分などの電解質が減少した状態をいいます。原因として多いのは熱中症のような状態になる時ですが、風邪・インフルエンザ・食中毒なども脱水症の原因になります。ちなみに子どもが脱水症になったことが最も多いのは「風邪をひいた時」で、起こした月は「2月」が最も多く、次いで「1月」、「8月」だそうです。意外にも乳幼児では暑さ以外の原因で脱水症になる場合が多いようです。脱水症の見分け方は、皮膚や舌の乾燥、尿の量が少ない、目がくぼむなどがあります。対処法として、水分補給に「経口補水液」が最適と言われています。経口補水液とは、水分と電解質をすばやく補給できるようにナトリウムやブドウ糖の濃度を調整した飲料のことです。従来は医師の処方箋が必要だったものですが、現在では市販品としてペットボトルで販売されています。

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posted by サンガこども園 at 00:43| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月11日

子どもも発症する「突発性難聴」

 突然片方の耳が聞こえなくなる突発性難聴は、大人だけの病気と思われがちですが、少数ながら子どもでも発症します。学校の聴力検査で異常がすぐに保護者に連絡されなかったため、突発性難聴の治療ができず、聴力を失った小学生の例があります。子どもの場合、片方の耳が聞こえない状態に自分では気付きにくく、治療が遅れると、聴力が戻らなくなるため、子どもにも発症するという認識が必要です。
 それまで耳の病気をしたことがないような人が突然、耳が聞こえなくなり、数時間で高度の難聴になる。片方の耳に起きることが多く、直前にめまいや吐き気、耳なりを起こす人もいます。耳の奥の内耳やまれに内耳神経(前庭神経、蝸牛(かぎゅう)神経)が障害を受ける病気です。
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posted by サンガこども園 at 17:25| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月06日

肺炎球菌ワクチンの誤接種

 あってはならないことですが、誤接種の報告がされています。重い副作用はないようですが・・
「肺炎球菌による感染症を予防するワクチン(以下「肺炎球菌ワクチン」という。)として、主として高齢者など肺炎球菌による重篤疾患に罹患する危険性が高い者を対象とした「ニューモバックスRNP」と、2ヶ月齢以上9歳以下の小児を対象とした「プレベナーR水性懸濁皮下注」が販売されています。これらの肺炎球菌ワクチンは接種対象者が異なっていますが、それぞれ接種対象者ではない者への接種が行われた事例が複数報告されています。これまでこのような誤接種が行われた事例において重篤な副反応の報告はありませんが、接種対象者ではない者への接種については、十分な効果が得られないことに加え、安全性が確立されておりません。肺炎球菌ワクチンの接種は冬期に増加するものであって、今後も誤接種が継続的に発生するおそれがあることから、誤接種防止のため下記の留意事項について、貴管下の医療機関等への注意喚起及び周知徹底方よろしくお願いします。・・肺炎球菌ワクチン誤接種防止対策について(医療機関等への注意喚起及び周知徹底依頼)」続きはhttp://bit.ly/b4cw09

具体的な誤接種事例
●2歳未満の小児に対して接種する目的で、卸売販売業者へ「肺炎球菌ワクチン」と注文したところ、「ニューモバックスRNP」が納品され、そのまま接種した。
●小児科外来より「肺炎球菌ワクチン」との請求が薬剤部にあり、以前から他科にて使用していた「ニューモバックスRNP」が払い出され、接種した。
●「ニューモバックスRNP」及び「プレベナーR水性懸濁皮下注」ともに納入実績のある医療機関より卸売販売業者に「肺炎球菌ワクチン」と注文がなされ、納入された「ニューモバックスRNP」を2歳未満の小児に対して接種した。
●手書き処方により「肺炎球菌ワクチン」と請求があり、薬剤部にて成人に対して「プレベナーR水性懸濁皮下注」が払い出され、接種した。
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posted by サンガこども園 at 09:26| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月31日

子どもの心因性の咳?

興味深い記事がありましたので紹介します。

 子供で咳(せき)の訴えは多いのですが、印象深い例を書きます。エビとカニのアレルギーがある小学校3年生の男児が昼食後に突然咳が止まらなくなり救急車で搬送されてくる、と救急当番の私に連絡がありました。突然の咳なので、食餌アレルギーによる強い反応であるアナフィラキシーか、食べた物が気管に詰まったのかなと考えながら救急室に走りました。
 その男の子は痰(たん)がからんでいない咳をしていて血液のなかの酸素は十分でしたが「苦しい」という訴えだったので、アナフィラキシーと考えてアドレナリンという薬を注射して気管支拡張剤の吸入をしましたが、咳は残りました。胸のレントゲンを撮りましたが正常で、食べた物が詰まった可能性はありませんでした。
 強い薬を注射しても咳は止まらなかったので、今後アナフィラキシーが一層悪くなっては大変だと思って入院させました。入院後も痰のからんでいない咳はありましたが、保護者が面会に来るとその時間帯には咳がなく、また寝いってしまうと咳は全くないことが入院の二日後にわかりました。病院のスタッフが彼に近づくと「こんこん」と咳をするらしいので、試しに自分が足音を忍ばせて彼に近づいて突然「こんにちは」と言ったとたんに咳をし始めました。やっぱり。
 なるほど、と私もわかりました。心因性の咳だったのです。両親にかまってもらいたかったのですね。その話を両親にして、話をよく聞いてあげるなど、彼との接し方を少し変えてもらったら咳は全くなくなり、それからすぐに退院しました。
 子供の咳が長引けば、百日咳・マイコプラズマ・結核などの感染症、気管支ぜんそくの発作やアレルギー性鼻炎・副鼻腔(びくう)炎(蓄膿(ちくのう)症)などが多いと思います。咳が痰がらみかどうか、咳が多い時間帯はいつか、気管支拡張剤の吸入や内服薬に反応するのかどうか、や胸部レントゲン・コンピューター断層撮影(CT)の各種検査などで診断がついていきます。咳は原因ではなく結果ですから「咳は止めればよい」のではなくその原因探索が重要です。
(出典:向井修一先生、向井わらびークリニック・・琉球新報2010年10月26日「健康エッセーゆんたくひんたく」〈83〉子供の咳 原因の把握が大切 http://bit.ly/dBbm8S
posted by サンガこども園 at 08:03| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月21日

スズメバチにご注意!

スズメバチの被害が増える季節になりました。今年の夏は晴天と高温が続いたため幼虫の数が多くなり、数が増え、エサとなる昆虫が減ったために攻撃性が増しているそうです。スズメバチは毒そのものではなく、アナフィラキシーショックによる死亡が多いので、刺されないよう注意しなければなりません。
  
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posted by サンガこども園 at 00:17| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月15日

難聴について

 子どもは耳の聞こえが悪いと言葉の発達が遅れてしまいます。音に対する反応やあやしたり話し掛けたりしたときの反応を見ることで、難聴の疑いに気付くこともあります。注意してみましょう。難聴の程度は軽いのから重いものまでさまざまです。言葉の遅れを最小限にするためには、なるべく早期に難聴を発見することが必要です。又、子どもは大人のような聴力検査は難しいのですが、音を聞かせながら脳波を測定するといった方法もあります。このような検査ができる医療機関は限られていますので、難聴が疑われる場合には、まず近くの耳鼻咽喉科に受診しましょう。又、子どもに多い滲出性中耳炎にかかることで、軽い難聴が現れたりすることがあります。例えば、「最近、子どもの耳の聞こえが以前と比べて悪くなったような気がする」「呼び掛けても返事をしない」「テレビの音を大きくし見ている」「聞き返しをする」などの症状で気付くことがあります。ほとんどの場合、回復する病気ですが、治療に長くかかることがあります。早期に発見し、治療することが何よりも大切です。耳の聞こえが悪いと感じたら、早めに耳鼻咽喉科で受診しましょう。

  赤ちゃんの聴覚発達度チェック表  http://bit.ly/9HMvwy

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posted by サンガこども園 at 19:34| 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする